菊花賞の1週前追い切りと注目馬短評
やあ。
先週の府中牝馬ステークスは散々でした。
終わってみればディープ産駒壊滅の馬場な上、軸においたプリモシーンは逆単勝。
推奨血統から外れたスカーレットカラーが頭は流石に考えていなかったので、どの道外れてました。切り替えていきましょう。
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さあ 話しを戻して菊花賞。
皐月賞馬・ダービー馬不在のクラシック最後のレースとなります。
同様に桜花賞馬・オークス馬不在の開催となった秋華賞は、クラシック惜敗続きだったクロノジェネシスが北村デスクの完璧なエスコートによって優勝。
今年は降級制度がなくなり、果敢な格上挑戦をする馬が減ったことで当初からクラシックを目標にして作ってきた馬がかなり強い。
終わってみれば秋華賞も春にクラシックレースで活躍した馬たちのワン・ツー・スリー。
だからこそ、馬産の段階からクラシック仕様で馬を作り卸すノーザンファームは強い。
実際に今年のクラシック戦線の掲示板を振り返ってみましょう。
(引用:JRA公式ホームページ)
ここまで勝ち馬はガラパゴス競馬場で行われたロジャーバローズ(12番人気)以外全てノーザンファーム生産馬。
こちらは今年出走の注目馬。
(引用:JRA公式ホームページ)
やはり春のクラシック戦線を賑わせた馬たちが中心に取り上げられています。
そしてこれが今の所の想定オッズ(上位18頭)
(引用:netkeiba.com)
ノーザンファーム生産馬に印をつけてみましょう。
とまあチャンスがありそうなのはこの辺り。
では先の法則に当てはめて、
更に今年のクラシック戦線を使った馬に絞りましょう。
☆ヴェロックス
☆サトノルークス
☆ワールドプレミア
3頭に絞れました。
今日は特にこの3頭にフォーカスして見てみます。
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☆ヴェロックス
父 :ジャスタウェイ
母父:Monsun
10/6 栗東CW 81.7-66.3-51.4-37.9-11.8 併終強
併相手:ボンディマンシュ(古馬1勝)馬也 1.0秒追走同入やや遅れ
調教は元々これくらいの馬だが、それでもあまり動いてないのが心配。
前走は少しピリピリカリカリした気配を出していたが、休み明けの前哨戦+2万人超えの来場者の熱気を考えたら仕方ない。
一度使って良化は見込めそう。
本日誕生日を迎えた我らがMy sweet honeyが手綱を取るヴェロックス。
前哨戦の神戸新聞杯はサートゥルナーリアに5馬身突き放された2着。
元々皐月賞では4コーナーの接触さえなければそのサートゥルナーリアさえ破っていた可能性さえある馬。
この馬の特徴として先ず推せるところは瞬発力。すなわち馬そのもののトップスピード。
トップスピードに乗るまでにやや時間はかかるが最高速度に乗ったらなかなか萎まない。
現にダービーでは4コーナーから直線に向いたタイミングで一度サートゥルナーリアに差されている。
が、そこからトップスピードに入って残り2Fで差し返した。
これで上がり3F最速がサートゥルナーリアなのだから、「この馬の加速までに時間がかかる点」と「トップスピードに乗った時の持続力」についてはイメージしやすいだろう。
菊花賞は距離こそ3,000mと長いが、レースの実態は2,400mの散歩 + 残り3Fの超短距離戦である事が多い。
過去5年の決着ではエアスピネルやリアルスティールなどマイラー型の好走も目立つ。
トップスピードに乗るのが遅いと言っても、
淀の下り坂を利用すれば勢いをつけて外回りの直線に向かえるためそこまで心配する必要もないだろう。
そこから例年のヨーイドンとなれば間違いなく浮上するのはこの馬。
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☆サトノルークス
父 :ディープインパクト
母父:Sadler's Wells
10/9 栗東CW 82.3-66.9-52.5-38.4-12.2 併強
併相手:外ソーグリッタリング(古馬OP)2馬身以上突き放す
調教の動き自体は結構良い。
直線だけの映像のため道中は観れていないが、直線だけならしっかり前への推進力のある動きは出来ている。
ソーグリッタリング自体、調教駆けする馬なのでこれを抑えて伸びているのは好調の証。
ピッチ走法の走り方で、脚の出は良く見えなかったがそれでもしっかり相手馬を突き放した。
単刀直入に、前走のセントライト記念はかなり恵まれた2着だと評価している。
と、いうのもこの馬は前走でこそ美味しい馬券を演出してくれたが、そもそもセントライトでの賞金加算がしたかった馬。
春は馬自身のトップスピードが足らず、追走だけで手一杯だった馬で、前走2着も中山+内枠+特殊馬場+ピッチ走法+Yes foreign loveの快心の騎乗あってのもの。
これが捻じ伏せるような強い競馬をして勝ち切ったとかなら「ああ、夏を超えて力をつけたんだな」と思えますがこれだけやって勝ちきれないのだから、更に相手の強くなる本番ではどうだろうかというのが本音。
しかし血統は無視できず、というのも
過去5年でSS系 × ノーザンダンサー系が2勝。2着が4回。
この5年でこの血統のワンツーが2回もあった程相性がいい。
血統重視の方は恐らくこの馬本命というのも多いのではないだろうか。
前走後のコメントで、
鞍上のForever loveが「距離延長は良くない」と発言。池江調教師も「距離が長いのはどうかと思う」と発言した。
池江とかいうエサやりおじさんの発言はどうでもいいとして、我らが川田将雅のこの発言はどうしても引っかかる。
先述のとおり、トップスピードの無い馬なので例年のヨーイドンではとてもじゃないが厳しい。
この馬の台頭する展開はそれこそペースがある程度流れてロングスパートのスタミナ勝負になった時なのだろうが、そうなると陣営の発言の1番起きて欲しくない展開になるだろう。
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☆ワールドプレミア
父 :ディープインパクト
母父:Acatenango
10/9 栗東CW 82.2-66.7-52.5-39.0-12.4 単走強
(武豊が騎乗)
追い切りの動きはかなり良い。
手前を変えてからのスピードは首をグッと沈めて力強く駆ける、僕の大好きなカスケードタイプの走り方。
ただ手前を変える前(左手前)では全く反応していない。ヨーイドンになった時、モタつく可能性は大きいと感じた。
タイム自体は、元々調教で動くタイプなのでこの馬からすれば「好調」となるのだろうが、それでも前走叩いて出てこれる事で馬もパリッと締まるし、最終の動きも要注目としたい。
前哨戦の走りは骨折明け初戦ということを考慮するならば及第点以上。
むしろデキ過ぎたくらい。やはり元々持つポテンシャルは同年代の中でもクラシック戦線に名乗りを挙げていた馬なのだと再認識した。
☆サトノルークスと同じディープインパクト産駒だが、こちらは母父ハンプトン系でドイツ血統。今回の血統推奨からは少しズレる。
ちなみにこの母父Acatenangoは同レースに出走するホウオウサーベルの母父とも同じである。
ハンプトン系の特徴として挙げられるのは、種牡馬となると長距離に滅法強い産駒が誕生するということ。
遡ればナリタトップロード、ヒシミラクル、セイウンスカイなどステイヤーの教科書の様な馬がズラリと並ぶ。
これを母父に持っているというだけで、他のディープ産駒よりもこの菊花賞の舞台には合っていると考えていいかもしれない。
また、ワールドプレミア自身の近親にはマイルで好走したワールドエースなど、スピード色に富んだ馬がいる事もプラスだろう。
繰り返しになるが、恐らく菊花賞はG1お散歩大運動会からのG1スーパースプリント戦となる。
スピード能力はあるに越したことはない。
しかし、唯一というか、寧ろこれが一番不安という材料が。
それは昨今の武豊ジョッキーです。
元からディープ乗りの影響というか、差し馬は下手くその部類でしたが近年は特に酷い。
溜め殺して大外ブン回しか、溜め殺して仕掛け遅れ差し損ねか、仕掛けを遅らせてインを突こうとして詰まるかの3択。
本当に差し馬に乗らしたら新人のような騎乗ばかりしている。
この4日開催で、今回ワールドプレミアを狙おうとするにあたって特に武豊ジョッキーの差し追込の競馬のレースリプレイを何度も見たのだけれど、本当にさっきの3択だった。
調教の短評でも書いたが、
手前を変えるまでは全く馬が反応出来てなかった
というのはもしかしたら最大の不安材料かもしれない。
仕掛けがほぼ遅れる騎乗 × トップギアに入るまで動けない馬
鞍上の淀の3,000mの成績は良いので、このレースに限ってある程度の位置から直線向いた瞬間から手前を変えさせてトップスピードに入れる事が出来たなら頭まで見えますが、これを書いてて鼻で笑ってしまった程なのでどうなる事か。
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◎ 枠順確定前本命馬
◎ヴェロックスとします。
改めて文字で書き起こしてみて、やはりこの馬が1番安定しているように見えます。
皐月賞・ダービー共に3着以内条件クリアしているのはこの馬だけですし、菊花賞はダービーよりも皐月賞とリンクしやすいレースというのも1つのポイント。
天皇賞秋で、恐らく日本最強牝馬アーモンドアイと人気を分つであろうサートゥルナーリアにあと1歩と迫れた実績は再度評価するべきです。
また鞍上の川田 将雅も2019年度の現在レーティング1位ながらG1勝利は無し。
G1勝てなかったジョッキーがバースデーに最後のクラシック戴冠というのもロマンチックじゃないですか。
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以上、週中の枠順確定前の軸馬予想でした。
今週 土曜日には、先週と同じように出走全馬の最終調教タイムに加えて、外厩情報、血統推奨予想と最終見解、実際の僕の馬券を載せた情報量満載の菊花賞フルパワー攻略記事を書こうと思います。
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では、みなさまよいG1ウィークをっ!(๑╹ω╹๑ )
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